Androidアプリのテストは大変だ。

香港のモバイルアプリ開発会社Animocaは、アプリを発売するたびに400種類のスマートフォンやタブレットでテストしてきたのだそうだ。

Animoca android

「Google Playには約50万のアプリがある。それらの、悉皆的なテストなんて、絶望的だ」とTechCrunchは言うが、どうやら、解決策になりそうなサービスが以外なところからリリースされた。

ソーシャルネットワークサービスのmixiが、本日、Androidアプリのテストサービス「DeployGate」をリリースした。「DeployGate」は、テスト版のアプリをワイアレスで配布し、動作ログをリアルタイムで取得できるサービスだ。何百種類ものデバイスへアプリを配布する手間が省けるだけでなく、クラッシュレポートや動作ログが管理画面上でリアルタイムにリモートで確認できる。

機能や操作の概要は、以下のちょっとシリコンバレーっぽいビデオで紹介されている。

「なぜ、mixiがテストツールなのか」という疑問が普通に湧いてくるが、mixiのエンジニアたちは日常的にサービスを開発しており、日常的にテストを行なっている。そして、その日常から生まれた様々なツールの1つがサービスとしてリリースされることになったというわけだ。1,000万人規模のユーザーが利用するサービスを構築している現場から生まれたテストツールには機能的にも品質的にも期待が高まる。

また、今後、iPhoneアプリバージョンも提供される予定とのこと。iOSでは「TestFlight」というテストサービスがよく利用されているが、日本語のインターフェースでより簡単に利用できることと、リアルタイムの配布およびレポート、SDKが不要、UDIDが不要といったところが「DeployGate」の強みとなっている。iPhoneの場合はAndroidほどデバイスのバリエーションは多くはない(間もなくもう1つ追加されるが)が、より多くのユーザーが効率良くテストできる環境が提供されそうだ。

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サービスプランは以下の4つが提供されており、テスターは「Guest」として無料で利用できる。

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「なんでmixiがテストサービス?」という疑問と同時に「なんでapptoiがAndroidの記事?」という疑問を抱かれる方もいらっしゃるかもしれないが、私が「DeployGate」に期待するのは、次のiOS対応だけではない。もし、1,000万人規模のmixiユーザーが「DeployGate」のテストサービスに参加してくるようなことになると、「DeployGate」は単なるテストサービスではなくなりそうだ。テストマーケティングから始まり、テストユーザーをユーザーにプロモートすることもできるし、一緒にアプリを育てていくコミュニティを育成することもできそうだ。

iOSとAndroidのアプリを合わせると100万本以上がひしめくスマートフォンアプリマーケットでは、開発したアプリがユーザーの目に留まることも難しい状況だ。また、ユーザーの目に止まった瞬間に「使えない!」、「クラッシュ!」という評価が溢れてしまったのでは目も当てられない。ユーザーと直接会話ができないApp Storeで手厳しい非難に晒される前に、より多くのユーザーにテストに加わってもらうことが可能になれば、アプリもユーザーもレベルが上がりそうだ。また、テストに参加してくれたユーザーが理不尽なコメントに後方支援してくれるかもしれない。

DeployGate」はスマートフォンアプリマーケットに新しいモーメンタムを与えてくれることになるだろうか。


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